日本人はだいたい必要のないものを、あった方が良いという消極的な理由で、溜め込んだり、付け足したりするのが好きだ。
コンピュータにしても、日本メーカーのものを買うと、バージョンの古いアプリケーションがたくさんついてくる。そしてそれは往々にして、生涯使われることはない。
必要なものは、必要な時に、必要なだけ、必要とするひとだけが必要なものでしかない。
お得感をだそうとしているのかもしれないけれど、ぼくには貧乏性なだけのようにしかみえない。
先日も知人のコンピュータを買うのに付き合い、セットアップする際にハードディスクを圧迫する無用なものを全て削除するのに、ひどく時間をくった。
それはそれとして、最近、なぜかホームページで流行りの文字サイズ変更ボタン。
なぜ付けているのだろうか? もちろんあったほうがいいからに相違ない。確かに、あったほうが良い。ならいっそ、ビデオの予約と日焼け対策もしてくれるともっと役に立つ。
不要という理由はいくつでも上げられる。
- 大きな文字を必要としているユーザーはデフォルトの文字が既にブラウザの設定で大きい
- 弱視のユーザーにはもっと大きなサイズが必要
- ブラウザの UI として実装されている
- JavaScript 以外での代替手段がない
- 結局大きくなるのは文字だけで、画像は大きくならない(画像に埋め込まれている文字は小さいまま)
必要だという場合は、たいがい、リテラシーの低いユーザーのためだという。
それならブラウザにそういう機能があるというのを知らせなければ、他のサイトでは役に立たないので、むしろ不親切だといえる。
どうしてもつけたいのであれば代替スタイルシートのほうがスマートだと思う。
別に反対はしないけれど、どうも解決策としての美しさがないと個人的に思うので、賛成したくない。というか、あまりめったやたらとつけないで、ブラウザの基本的な使い方を教育していくほうが、長い目でみれば有効だと思う。