基本的に夢は覚えていなくて、でもたまに覚えているのはろくでもない夢ばかりで、いっそアーカイブするとなにか自己分析に繋がるような気がする。
ぼくは昔の家族と再会するため、駅にいて、最初にばあさんをみつける。彼女は魔女で、あるいは魔女に似ていたのか、もしくは魔女に似た風貌をしていたので、ぼくが魔女と読んでいた。
「まだ(電車の)出発時刻まで時間があるけれど先にチケットを買っておきなさい」と魔女が言うので、ぼくは券売機に足を運び、無数に並んだ機会の中からひとつを選び、チケットを買う。
魔女のところに戻ってみると、魔女は3人の若い女と話をしていた。そのうちのひとりをぼくはよく知っていたけれど、今更なにをはなしてよいのかわからなかったので、ぼくは魔女に「知り合い?」と尋ねてみる。
「彼女たちは今コンサートの帰りだそうよ」と魔女はいうのだけれど。知り合いなのか、そうでなのかは答えない。
3人のうちのかつての知人の1人がぼくを見て親しげに話しかけてくる。ぼくは適当に相づちを打って、魔女と一緒にその場を離れる。
駅のホームに降りると、母と母の娘が立っている。魔女はうれしそうに手を振って、微笑む。ぼくは電車の時間を聞いて、それから、彼女たちのほうを見ないようにと、母親にジュースを買ってくれと自販機の前でスカートをひっぱる子供を眺める。
子供はジュースを買ってもらえない愛情の希薄さに肚を立て泣き出すが、母親は特に気に留める様子もない。やがて電車がやってきて、ぼくらはそれに乗る。
電車の中は暗くて、魔女はひとりでとりとめのない話を続ける。母はそれにうっとうしそうに相づちを打ち、母の娘は相も変わらず、愛想良くその話を聞いているふりをしている。
ぼくは電車の中でチケットを買い間違えた事に気づく。チケットには1,4800円と書かれていて、なぜ自分がそんなチケットを買ったのか思い出せない。なんとか差分を払い戻してもらえないものかと考える。
電車は駅で止まり、彼女たちは先に降りる。ぼくが降りようとすると、電車はバスにかわっていて、もう一度運賃を支払えと運転手がすごむので、仕方なく250円を運転手に手渡す。
ぼくはチケット代を払い戻してもらうため駅に寄りたいと彼女たちに頼むが、彼女たちは先に行っておくので、用が済んだら追いかけてこいと言う。ぼくは頷き、駅に向かう。
駅の隣はガラス戸の古民家のようで、中には黒い服をきた男女が畳の上に座っている。その前には祭壇がもうけられており、黒い服を着た男女はそれに向かってなにか呪文のようなものを唱えている。
駅の前には大きな提灯が掲げられていて、それは寺なのだと気づいたので、ぼくは彼女たちを追いかけることにする。
彼女たちは桟橋を渡っていて、それは今にも落ちてしまいそうで、いっそ落ちてしまえばいいのにと思うが、どうやら落ちずに渡りきる。
彼女たちは桟橋の向こうでぼくを待ち、ぼくが桟橋を渡ると、案の定、桟橋は落ちる。